フリーランスエンジニアが増えている理由
独立するエンジニアの数は、昔と比べて大きく増えています。その背景にあるのがフリーランスという働き方の一般化で、フリーランスとして働く人の数は2021年の時点で1500万人を超えているのです。これは全業種を対象としたデータなので、フリーランスエンジニアとして働く人はこれよりも少なくなるでしょう。しかし、IT業界はフリーランスとの親和性が高いことから、フリーランスとして働くことを選ぶ人も少なくありません。
エンジニアが独立を選ぶ理由としてまず挙げられるのが、会社員として働くことに対する忌避感です。相当な蓄えがない限りお金を稼ぐために働かなければいけませんが、一方で企業に雇われて働くことに嫌気が差している人も珍しくありません。通勤のための満員電車や社内の人間関係など、雇われて働くことに伴う問題に嫌気が差している人にとって、フリーランスエンジニアは非常に魅力を感じられる働き方でしょう。
企業に雇われて働くメリットは、業績不振などの特別な理由がない限り毎月の給料が保証されている点です。逆にフリーランスとして働く場合、案件を獲得できず収入がゼロになる恐れがあります。このように、フリーランスの働き方の難点として挙げられるのが収入が安定しづらい点です。しかし、近年はフリーランスとクライアントを結びつける仲介サービスの数が増えてきており、IT業界ではフリーランス向けの案件数も多くあります。そのため、フリーランスエンジニアが仕事が見つからず困ることは起こりにくく、企業に雇われて働くメリットが薄れているのです。